位置情報マーケティングをするにあたって欠かせない、ジオコーディングについての基礎知識を見ていきましょう。
ジオコーディングとは、「住所・地名などから緯度経度による地理座標を付与すること」です。例えば住所として表記されれば「東京都文京区本駒込2」になる地名も、ジオコーディングして返還することで「緯度 35.728287834526、経度 139.74869610784 」になります。逆に、緯度経度から住所を取得する方法のことは「リバースジオコーディング」「逆ジオコーディング」という呼び方をされます。
対象となる場所や地域を見える化したり、共有したりする目的でジオコーディングは多く用いられています。特にマーケティング業界では、顧客情報となる顧客の分布や商圏エリアを可視化することを目的として、ジオコーディングが活用されています。
ジオコーディングを行うにあたり、以下の3つのデータやプログラムが必要となります。
ジオコーディングを行う対象となる、住所データがまず必要です。同じ住所でも「1丁目」「一丁目」といった表記ゆれなどが発生する可能性もあるため、考えられる表記のすべてに対応できる住所データがあると、ジオコーディングを効率的に行えます。各社が提供する地図データベースなどを利用する方法がポピュラーでしょう。
住所データがあっても、返還するための座標データがなければジオコーディングは不可能。座標データは数値が少し異なるだけで地図情報が大きく変化してしまうため、データの正確性が問われます。
ジオコーダーとは、住所情報を緯度経度情報に変換するプログラムのことです。住所検索した際に、座標データをデータベースから検索し、都道府県や行政区分ごとに該当する座標データを算出するのがジオコーダーの機能です。
例えばジオコーダーで検索した住所に該当座標がなかった場合、「1丁目2番地3号」という住所なら、一つ上の「1丁目2番地」までの緯度経度を表示します。
ジオコーディングは様々な用途で使われている技術です。単純なデータの解析をはじめとし、企業や顧客の管理、流通手法まで…。ジオコーディングが活躍する場面は多岐にわたります。具体的なジオコーディングの用途として、以下の2つをあげてみましょう。
ジオコーディングされた住所を使用することによって、住所の位置を空間的に表示することが可能になります。つまり情報に含まれるパターンの認識を開始し、さらなる情報の解析に繋げることができるのです。単に情報を調べる方法や、解析ツールを使用して調べる方法等様々ありますが、特定のパラメーターに基づいた住所情報を可視化できます。
ほとんどすべての組織は、顧客一人ひとりの住所情報を保有しています。通常は表形式ですが、ジオコーディングによってそれぞれの位置をマップ化することが可能になります。特定の顧客群を対象としたルートマップや、案内図の作成にも活用できるでしょう。
例えばジオコーディングをマーケティングに使った事例として、以下のようなものが挙げられます。
全国に10,000件以上の賃貸物件を管理する不動産会社では、WEBサイトで全物件の地図情報を掲載していますが、膨大なデータ量のため地図上に全てを載せるのは困難。そこで大量の住所データリストからジオコーディング変換を行うことで、地図データとして保持することにしました。
オフィスを引っ越す作業では、従業員の全員が納得できる立地の物件を探すことは容易ではありません。そこで従業員の住所をジオコーディングして地図上にプロットし、従業員の居住地の分布図を作成し、把握することにしました。通勤時間や災害時の帰宅ルートなどを考慮した上で、最適なオフィスの位置を見つけることができました。

引用元:Cinarra Systems Japan公式HP(https://cinarra.co.jp/)

引用元:ナイトレイ公式HP(https://cityinsight.nightley.jp/)

引用元:KDDI(https://k-locationanalyzer.com/)
「位置情報マーケティング ツール」でGoogle検索し100位までに公式サイトがヒットした全22社(2022年11月9日時点)のうち、携帯キャリアのビッグデータを活用を公式HPに明記している5社を抽出。Real People®ほか ※5製品のなかで唯一広告配信・分析ができる
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