Cookieレスと位置情報マーケティングの関係性を理解するために、まずはCookieやCookieレスとは何かを知っておきましょう。
Cookieとは、PCやスマートフォンでWebサイトを閲覧したとき、訪問者が訪れたサイト名や訪れた日時、入力したデータや利用環境といった過去のネット上の行動が記録されているファイルのことです。
例えば、会員制サイトにIDやパスワードを入力してログインし、一度離脱してからもう一度訪れると、IDやパスワードを入力しなくても入れることがあります。
また、ECサイトなどで商品を買い物かごに入れたまま買わずにログアウトし、しばらく経ってから再度サイトを訪れると、カート内の品物が消えずに残っていることがあります。これらはすべて、ブラウザ内のCookieに情報が保存されているからです。
このようにCookieは、Webサイトへのアクセスや操作性を高めるために役立てられています。
Cookieは、ファーストパーティCookieとサードパーティCookieに分かれています。Webサイトへのログイン記録などはファーストパーティCookieで、主にそのサイトのみで使用されるCookieです。
それに対し、サードパーティCookieはサイトを横断して使われます。一度閲覧した広告と似たような広告が表示される「リターゲティング広告」は、このサードパーティCookieを利用したもの。サードパーティCookieを使ってユーザーのWeb上の広告をトラッキング(追跡)すると、年齢や性別、嗜好を分析してそれに合わせた広告を表示させることができるのです。
しかし、このようなマーケティングは必ずしもユーザーの意向に沿ったものではありません。広告の発信者が、「勝手にユーザーのCookieから情報を取得して利用している」とも言えるのです。
このようなCookieの不正利用や情報流出などのリスク、プライバシー保護の観点から、Cookieをなくしてしまおうという動きが出てきています。
Cookieレス化は欧米からはじまり、日本でも個人情報保護法が改正されて、Cookieに関する規制が始まりました。
GoogleやAppleなど、Webブラウザのベンダーも次々とサードパーティCookieの廃止を表明しています。
Web広告業界は、長年にわたりサードパーティCookieを利用してリターゲティング広告や属性分析を行ってきました。
これまではユーザーの年齢や性別、嗜好をもとにターゲットを絞り込み、購入の可能性が高いユーザーに絞って広告配信を行っていましたが、Cookieレス後はそれができなくなります。
サードパーティCookieのトラッキングデータを使って広告を打ち出していた企業は、マーケティングの手法を根本から変えざるを得なくなっています。
企業が扱うユーザーのデータは、自社でユーザーから収集した「ファーストパーティデータ」、他社がユーザーから収集した「セカンドパーティデータ」、調査機関やデータ提供企業から入手できる「サードパーティデータ」があります。
それに加え、ユーザー(顧客)から同意を得た上で収集した自社データ「ゼロパーティデータ」もあります。
ゼロパーティデータとは、使用目的を明らかにし、企業自身がアンケート調査やヒアリングを行って収集するデータで、個人情報を保護しながら自社のみで分析や活用を行えます。
個人情報の規制が厳しくなる中で、自社で集めた信頼性の高いゼロパーティデータやファーストパーティデータの重要度が増しています。
これまでのCookieによって知れるのは、あくまでもオンライン上でのユーザーの行動や嗜好でした。
そのため、オンラインと実店舗の双方でマーケティングを展開する企業の場合、ユーザーのオンラインの行動には訴求できてもオフラインでの行動は分析できません。
そこで注目されているのがユーザーの位置情報です。個人情報に配慮しつつ位置情報を得られるため、ファーストパーティデータを得やすくなります。
また、Cookieに依存しないユーザーのデータと位置情報データを組み合わせて分析すればユーザーの動向を知ることができるため、より精度の高いジオターゲティング広告なども配信できるようになります。

引用元:Cinarra Systems Japan公式HP(https://cinarra.co.jp/)

引用元:ナイトレイ公式HP(https://cityinsight.nightley.jp/)

引用元:KDDI(https://k-locationanalyzer.com/)
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